武禅修行へGO!

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Presented by 矛盾


〜矛盾を正せば物事は良い方に収まる〜


 3歳になったばかりの息子の太郎は、いつも、お風呂に入りたくないと、駄々をこねます。

 この話は、最近のある日、遅めの昼寝から起きて、直ぐのことです。

 「さあ、ご飯の前に、お風呂に入るよ、一緒に行こう。」

 『・・・入んない!』

 「入ろう。」

 『入んない!』

 いつもこんな調子で、太郎はお風呂を嫌がります。ご飯の前にお風呂に入るルールは、妻が決めた暗黙の了解です。しかし、太郎は常に従いません。

 ワタシの方は、お風呂に入るタイミングはいつでもいいし、太郎が入りたいと言うタイミングまで待つのが良いと考えていました。

 しかし、実際のワタシの行動はと言いますと、ある時は嫌がる太郎にお風呂にパパと入るよう、あれこれ説得する妻に嫌気がさして、一人でお風呂に入ったり、妻の気持ちを少し感じて、太郎を抱き抱えて風呂場まで運んで一緒に入ったりしていて、考えと行動がブレていました。

 この日も、遅めのお昼寝から起きた太郎が、風呂に入るタイミングが来ました。ワタシは太郎がテレビやおもちゃに気を取られる前に、パッと抱き抱えてお風呂場まで行きました。嫌がっていません。「これは行ける!」と、思った瞬間です。

 『お風呂に入らない!』

 と、言い出しました。「このまま、パッと入ってしまおう。」と、ワタシが言った瞬間です。太郎の雰囲気が変わりました。怖い大人みたいになりました。そして、

 『パパはそんなこと、言わないで。』

 この時ワタシは、『ドキッ!』としました。

 普段のワタシは、普通の人なら嫌な事を言われたり、感情的な言葉を投げつけられたりしても、平常心を保てるようになっていました。極力自我を挟まず、焦らず、引き付けるだけ引き付けて、相手の言い分を聞いて、最後まで聞き切ってから、返答を端的に返すよう、心掛けていました。

 『パパは、そういうことを、言っちゃいけないんだ。』

 ワタシは再び『ドキッ!!』と、しました。明らかに、追い討ちをかけて、ワタシの矛盾点を、太郎が突いて来たからです。いや、太郎の自我は、どこかに失せていました。どことなく、ワタシにも似たような・・・、しかし、完全にワタシよりも境悟が先の者の雰囲気と言葉でした。

 『テレビがみたいんだよぉ』と、直ぐに、いつもの太郎に戻りました。泣きながらテレビの方へ、走って行きました。

 この後、いつものように、妻が太郎を説得していました。「体にバイ菌がいるよ。」「キレイにしないと、ご飯が食べられないよ。」

 太郎がどうするのか、黙って見ていました。黙って見た結果、ワタシがワタシ自信の矛盾を正すことを、一番に実行すべきだと感じました。

 そのまま一人で風呂に入り、汗を流しました。風呂から上がると、リビングは妻の感情的な嫌な空気で一杯でした。

 「太郎。風呂に入りたくなったら、教えて。一緒に入ろう。」

 しばらく間が開いて、『入りたい!』と、太郎は、ワタシの手を引っ張り、走り出しました。

 お風呂は食事の前に入る。

 一度お風呂に入ったら、直ぐにもう一度入らない。

 嫌がる子どもが言うことを聞かない。言うことを聞くまで躾をする。

 何となくある暗黙の了解が本当に正しいかはわかりません。しかし、自分の矛盾したところをきちんと正せば、物事は良い方に収まるようです。


(2018.7.27)

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